2024年10月28日

不登校に対する「周りの目」

不登校で辛かったのは何ですか?と聞かれたら沢山あります。

今回はその中でも常に悩んでいた「周りの目」について書きたいと思います。

 

学校へ行けば「ずる休みいいね」「仮病治った?」などと言われ、買い物に行けば「外出れるんだ」「学校休み?」と言われ、近所で遊べば「元気なら学校来れるじゃん」と言われてきました。

 

このブログを読んでくれている子供たちやお母さんお父さんもこのような経験があると思います。

僕は「不登校に間違いはないから僕が悪いんだ」と不登校の頃は心の底から思っていました。

しかし、今現在大人になって昔のことを思い返してみれば「そんなことは無い!」と断言できます。

 

なぜなら、周りの子供と違うのは”学校に行けていない”。これだけなんです。後は普通の子供と変わりありません。外に行って遊びたいし、買い物にだって行きたい、頑張りすぎて少し休みたくなるときだってあります。それなのに、心無い言葉が僕のココロをズタズタにしていきました。

 

少し前に読んだ本で「人は見た目が9割」という本があります。僕がこの本を読んで一番注目したのは「日本人は外国に比べて周りの目を気にして生きている」というところでした。

 

当時の僕も周りの目を気にしていましたが、これは反対に捉えると「常にお互いが監視している状態」を指すのだそうです。身近なことで例えると、少し買い物に出かけるにしてもお化粧をしたり、ルームウェアから普段着へ着替えたりすることです。

 

外国の人からみたら日本人は周りの目を気にしすぎとも言われています。外国の女性の方は学校へ行く時はメイクもせず、髪も一まとめにしてそのまま家を出るくらいラフに生活しています。

 

では、なぜ日本人が周りの目を気にするようになったのか?(お互いを監視する)それは日本が小さな島国だからです。

小さな島に約1億6000万人が暮らしています。反対に言えばそれだけの人口しかいません。だからこそ少ない関わりの中で、お互いが監視する状態を作ることで問題を起こさせないようになったのです。

 

少し逸れた話になりましたが、これが現在日本人の大多数が抱えるココロの悩みに直結してきます。

 

特に田舎の方ではこの傾向が強く現れます。「○○さんの家○○らしいよ」なんて噂が広まれば2~3日後には町全体に伝わってしまうことだってあります。実際僕の住んでいる町はこんな感じでした・・・。

 

だから、僕が不登校になった話はすぐに町全体に広まってしまい、自分の居場所がどんどん無くなっていきました。

 

外出すれば同級生にあう確率もあるし、先輩・後輩も居るかもしれない。その子供たちの保護者も僕の事情を知っているかもしれない。

そんなことを考えていくうちに外に出るのが怖くなっていきました。

 

だけどそんな僕にお母さんはいつも言っていました。「想くんは何も悪いことしていないんだから堂々としてれば良いよ」と。

 

あの頃はこの言葉の本当の意味が分かりませんでした。考えてみれば学校に行っていないことは悪いことじゃないのかもしれない。と思ったこともありました。

 

しかし、田舎だったことやまだインターネットがあまり普及していなかったり、テレビで不登校について放送していなかったので僕は日本で1人だけ不登校なんだ。と本気で思っていたので、最終的には「やっぱり学校へ行けないのはおかしいことなんだ」と思ってしまっていました。

 

でも、徐々に不登校について目が向けられるようになってきて、大人になる頃にやっと「他にも沢山不登校の人って居るんだ」と知りました。

 

今回のテーマである「周りの目」。子供たちがなにか危険な遊びをしていないか?誘拐などされないように地域の人が見守ってあげるなど、”周りの目”本来の使い方だけ出来れば良いのですが、やはり人間様々な人が居て”ゴシップ好き””噂話大好き”みたいな人だっているんです。

 

今の僕はお母さんとお父さんにとても感謝しています。周りになんて言われても「大丈夫だからね」と心の拠り所を作ってくれました。

 

僕が完全に引きこもりにならなかったのはそんな両親のおかげです。

 

僕が外に出たくない理由を話せば「じゃあ隣町まで行こうか」と言ってくれたり「ラジコンで遊べるサーキットあるよ!あ、誰も居ない場所ね!」など自分たちの時間やガソリン代を削ってでも「息子の為なら」という心構えで行動してくれているのが伝わってきました。

 

あの時に受けた愛情は一生掛けても感謝しきれません。

 

今思えばあの頃のお母さんとお父さんは「息子第一」という心構えをしてくれていたからこそ、僕の為ならハッキリと「息子は今は学校に行けていないだけなんです」と言ってくれていました。

 

勿論僕と同じようにお母さんもお父さんも悩み・苦しんだと思います。でも近所の目、世間の目なんてものは関係無い。そう思わせてくれました。

今ではあの時のお母さんお父さんの偉大さが分かります。











←無料ブログ購読はコチラ
更新通知設定方法はコチラを参照ください

▼よければシェアお願いします!!▼


お問い合わせ
はこちら