2022年1月30日

~不登校の子どもの気持ちを覗いてみよう~

これがマニュアルでもなければ、これが正解でもありません。

 

それでも一人でも誰かの為になればという気持ちで書きました。

 

1人の不登校経験から感じた不登校の頃の気持ちや生活を覗いてもらえたらと思います。

 

~不登校の子どもの気持ちを覗いてみよう~

 

今回この記事を書こうと思ったのは、年末にお母さんが不登校だった頃の写真を沢山送ってくれて、不登校だった頃の気持ちや生活について思い出したことが沢山あるので、正解不正解はないけれど、一人の不登校経験談として少しも今不登校で悩んでいる親子に届けばいいなという気持ちで、記録に残そうと思ったからです。

 

①言葉一つで行動が変わる

 

一番最初にお伝えしたいのは、子供に声掛けをする時の「言葉」についてです。

 

言うタイミングなども大切ですが、一番大切なのは言葉選びだと思っています。

 

実際僕も、学校前日の夜には明日は行けそうって日が何回かありました。

 

それをお母さんへ伝えると「明日考えたら良いよ」と言ってくれていました。

 

そう言ってくれた次の日は大体ホントに行っていました。

 

もしあの時の言葉が「じゃあ明日行こうね」とかだったらプレッシャーで行けてなかったかもしれません。

 

やはり、明日行けるかもと言われると、嬉しい気持ちや期待する気持ちも出ると思います。

でもそこで、期待しすぎず、行けなくてもいつも通り!くらいに考えることで、親子共に次の日の朝から落ち込むことなく、一日をスタートすることができます。

 

「急がば回れ」を意識しての声かけが、結果的に早く学校復帰へ繋がると思います。

 

②人との関わりを止めない

 

不登校になる理由は人それぞれですが、ここでは人間関係が主な理由としてお話させて頂きます。

というのも、自分が人間関係で不登校になった事や、「悩みの9割は人間関係」とも言われているからです。

 

人との関わりを止めないとは言っても、不登校になった理由が人間関係だと、最初は家族以外の人は誰も信用出来なくなって、話ができない以前に会うことすら難しいと思います。

 

しかし、そこで完全に家族以外との関わりを完全にシャットアウトしていては、いつまで経っても子どもはその苦しみから解放されることは無いと思います。

 

学校の担任が無理なら、保健室の先生やスクールカウンセラー

学校の人が無理なら、不登校に理解がある両親の友達

 

などが良いでしょう。

 

人と関わることを辞めてしまうと、いざ学校へ戻った時に上手く周りに馴染むことができずに苦しい思いをするのは子ども自身です。

 

少しずつでも人慣れの習慣をつけて、一度失ってしまった人の心の温かみを再認識することで、学校の先生や生徒への不信感も無くなってくると思います。

 

そうしてまた、「家族以外の人ともっと喋りたい」と思うようになれば、学校という枠だけでなく、色々な所へ行きたいという気持ちになれば、多くの学びに繋がってきます。

 

冒頭で書いた「悩みの9割は人間関係」ですが、逆を言えば、人との関わりで人生が苦しい時もあれば、人との関わりが人生を楽しい方向に運んでくれることもあると思っています。

 

また、今では直接会わなくても、インターネットがあるので、家に居ながら色々な人と繋がることができます。

例えば、お絵描きが好きならオンラインでお絵描き教室を探して、講師の人と仲良くなるのも、子どもからすれば「理解者が居る」と安心感も芽生えるでしょう。

 

 

③交換条件をつけて約束をしない

 

「〇〇したら、〇〇してあげる」

 

一度はやってしまった事がある人も多いのではないかと思います。

 

しかし、これは「達成のご褒美」と言う親の意図と、不登校の子の受け取り方ではギャップが生じます。

 

子供は「〇〇しないといけないなら、それは要らないからやらない」と考えるようになってしまいます。

 

それがハマる子にとっては「〇〇してもらえないと、〇〇をやらない」という、どちらになっても悪循環です。

 

自分も実際、お父さんから「学校に行ったらゲームを買ってあげる」と言われたことが何回もありました。

 

しかし挑戦心が失われるどころか「ゲーム買ってもらえなくていいから、学校には行かない」と、学校に行きたくない理由の本質とは全く違うところで、学校に行かない選択をした時期もありました。

 

ご褒美をあげる時は、子どもが自ら何かに挑戦した時で十分です!

 

④制服を着て行く必要はない

 

僕の学校は学校指定の制服での登校でした。

不登校の頃、一番最初に放課後に学校に一人で行った時も制服を着ていきました。

 

自分も含め、誰もが「学校へ行くなら制服を着ないといけない」と思っていたからでしょう。

 

しかし、制服を着て学校がある時間に保健室登校を始めた頃、突然先生が入ってきて「教室へ行ってみよう」と手を引っ張っていかれたことがありました。

 

それから数日は学校や先生への不信感があって、保健室にも行くのを辞めました。

 

そして数日が経って、そろそろ行ってみようとは思ったものの、「また連れていかれたらどうしよう」と思っていましたが、お母さんが「私服で行ったら教室行かんでいいんじゃない。」と提案してくれました。

 

最初は私服で学校へ行くなんて信じられませんでしたが、先生の許可も取ったということで、私服で行くようになりました。

 

それからは先生も他の子の目もあるからか、私服の僕を教室へ連れていこうとするのをやめてくれました。

 

僕が経験したように、私服で行くことによって先生への教室は行けませんよという一つのアピールにもなるのだと、大人になった今感じました。

 

自分の気分的にも、制服で行く時と違って、私服で行く時は準備の段階から緊張具合が全く違っていました。

 

制服を着てしまうと「行かないといけないのか」と思っていましたが、私服だと「いつも来てる服だし、学校まで行って、ダメだったら帰ろう」くらいの少しリラックスした気分で向かう事が出来ました。

 

その結果、学校へ行くこと自体の抵抗感がなくなってきました。

 

⑤安心できる第三者を作る

 

学校復帰に向けて、誰もが通る道が保健室登校や相談室登校だと思います。

僕もその一人で保健室からスタートしました。

 

「でも、そもそも保健室に入れない子は?」と思った方も居ると思います。

 

僕の場合はまず初めに学校の駐車場まで車で行き、駐車場まで保健室の先生が来てくれることから始めました。

 

最初はお母さん以外誰も信用していなくて、不登校になって一番最初に無理やり手を引っ張って教室へ連れていかれそうになったからです。

 

でも、保健室の先生に何回も会うと、徐々に安心できる存在へと変わっていきました。

(心理学で言うところの単純接触効果ですね(*^^*)

 

それからは、保健室の先生に毎回車まで来てもらうのは悪いからと、お母さんと話し合って、保健室の先生に会いに保健室までは頑張って行ってみようと思うようになりました。(もちろんお母さんの背中に隠れながらコソコソと)

 

安心できる人がお母さんから、保健室の先生も増えたことで、少しずつお母さんと離れる時間も増えていきました。

 

その中で、突然保健室に生徒が入ってくることもあったけど、先生が上手く隠してくれたり、生徒を他の所へ誘導したりしてくれたりしました。

 

でもそうやって、お母さんが居ない状況の中でも緊急トラブルが起きる度に「大丈夫だった」と思うようになっていって、信用できる先生も増えて、学校中の色々な場所に行けるようになっていきました。

 

これに関しては、今自分は不安障害を持っているのですが、「認知行動療法」と呼ばれるものにとても似ていると思います。

 

簡単に説明すると、しんどくても、出来る時に少しずつ挑戦することで、出来た時の「大丈夫だった」がどんどん自信に繋がっていくというものです。

 

認知行動療法について詳しい解説をしているサイトをリンクで貼っておきますので、気になる方は見てみてください。

 

https://www.ncnp.go.jp/cbt/guidance/about

 

⑥生活習慣を当たり前にしていなかった

 

これについては毎週行っているオンラインお茶会でお母さん達から話が出ました。

「え、わたしの家だけかと思ってました!」と、皆が口を揃えて言っていました。

僕も例外ではありませんでした。

不登校になると学校に行けないことで、全てがダメになったように感じ、何をするのも嫌になりました。

勉強はもちろん今まで好きだったゲームをしても楽しくない。

することがないから、淡々とゲームをしている程度。

 

生活習慣は二の次、三の次でした。

 

歯磨き・お風呂・爪切りなど、今では正直恥ずかしく考えられないリズムでしか出来ていませんでした。

歯磨きは週1、お風呂は2日に1回、爪切りは大体3ヶ月に1回くらいでした。

歯磨きは「ばい菌だらけよ」「虫歯になるよ」と散々言われていましたが、正直虫歯にまだなったことが無いから痛みなんて分からないし、誰かに会うこともないからと、歯磨きをしたフリをしたことも何回もありました。

 

お風呂は2日に1回だったので他よりはまだマシな方かなとは思いますが髪は洗うのが面倒なので2回~3回入ったら1回洗うようにしていました。(最高1週間髪を洗わないことも・・・。髪はベトベト、触ればフケが大量に、服の襟にもいつもフケがついていました。)

爪は伸びてきたら割れるまで待って、割れた爪から指でちぎってました。

黄色くなった全部の爪はいつも長さはバラバラ

 

今同じ生活をしろと言われても絶対にしたくはないけど、当時は誰にも会わないし、親の言う基準と自分の中での汚いの基準が違ったから、どれだけ言われてもしなかったのは今になって腑に落ちます。

 

きちんとし始めたのは学校復帰をし始めた頃からでした。

 

フケがついたり、口臭いと思われたらどうしようという、いい意味で周りの目が気になり始めて、当たり前に生活習慣をこなすリズムがつきはじめました。

 

虫歯や爪割れを起こす前に出来ることはした方がいいですが、その活力がなかったのも事実。

 

もしあの頃「どうしたらやってた?」と聞かれると、動画で虫歯の恐ろしさを一緒に見たり、親子で一緒に歯磨きしたり、女の子だと100均で爪磨きを買って綺麗に保ちたいって気持ちにさせてみたり、お風呂についてはいま思いつかないので何かヒラめいたらツイートします!

読んでくださっている方の中でいいアイデアがあれば教えてください

 

さいごに

 

子供が不登校になると自分のせいだと責めてしまうお母さんは多いと思います。

 

でも本当は子供との関係が良好だからこそ子供は学校を休む選択ができたんじゃないかと思います。

 

親子関係ボロボロだと行きたくない理由を誰にも言えず一人で苦しむことになりかねません。

 

でもまずは何よりも、安心できる人が居て良かったではないかと僕は思います。

 

必ずまた笑って過ごせる日々が訪れます。

不登校で悩んでいる子ども自身はもちろん

お父さん・お母さんにも

その日が来るまで自分の人生も大切にすることを忘れないで欲しいです。

 


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